¿De qué?

domingo, 12 de febrero de 2012

安全は先払いされません

昨日、相方さまにスペインからちょっと遅いReyesからの贈り物が届いた、と聞かされた。その荷物に切手が貼り付けられていたのだが、その絵が面白い。ハンドルを握る手とともにもう片方の手には携帯電話(スマートフォンだ)が握られていて、その画面には次のような文字が見える: ¡Pierde la / llamada, / no la vida!
さらに切手の左肩には赤字で¡Atento / a la conducción!とあり、つまりは危険運転の防止を呼びかけるような内容になっているのだ。(画面に映るキャッチフレーズは「着信は逃しても命は手放すな!」といったところでしょうか。下の写真は後で相方さまから送っていただいたものを拝借。)
Atento a la conducción

あまりにもその切手の写真がほしくて、思わずググってみたら次のサイトを発見:
http://afng.org/index.php?pr=sellos_e2012

素晴らしい。すべての切手画像がそろっているわけではないのだけども、ここ3年ほどのスペインの切手情報が簡潔にまとめられている。これによると今回の荷物にあった切手は2012年1月9日に発行されたもので、画像も見れるようになっている。

ところで気になったのはこのサイトの名前。Asociación Filatélica y Numismática Guipuzcoanaとある。Guipuzcoaはバスク自治州にある県の一つなので、最後の一語はその形容詞でしょう。さて、わからない単語が二つ。filatélicaの語頭のfil-は、filosofía (philosophy)「哲学」のそれと同じで「愛すること」を意味するのだろうとの予測はつくけど、後半がまったくわからないので辞書に頼ると、filatécicoは「切手収集の,切手愛好の」(「切手収集」はfilatelia)、numismáticoは「古銭学の」とのこと(『西和中辞典 第二版』小学館)。
ここでさらに師匠からいただいた『ハンディ語源英和辞典』(小川芳男編、97版、有精堂、昭和52年)にあたると、philatelyの項に「切手収集(stamp-collecting). 〔ギリシア語philos loving + ateleia exemption from (further) tax 税金支払免除; 郵税を支払ってしまったので,すなわち切手を買ってしまったので無料配達されるもの→切手: 切手を愛すること〕」とある。"atelia"の部分についてはDRAE(オンライン版, s. v. filatelia)にも「ギリシャ語でα(αの上にアポストロフィー)τέλεια, exención de impuestosの意」とある。
じゃあ現代スペイン語にateliaのような語があるかというと、どうやらそれはなさそうである(少なくとも上のDRAEには記載なし)。

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